ミスターマックスホールディングス【8203】上方修正!!今後の株価が気になる…

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投資するべきタイミングの一つが通期予想の上方修正です。基本的に多くの投資家は通期予想から株価が上がるか判断しています。通期予想が修正されれば予想EPS、予想PERも変わってきます。上方修正があった翌日は株価が大きく変動することが多いです。

今回は上期経常利益が68%も上方修正したミスターマックスHD【8203】を分析していきます!

結論

結論から言えば、投資対象としてはアリです。しかし、上方修正は一時的なものである可能性が大きいので、今の財務状況と収益力でその後も成長していけるのかを判断する必要があります。

まずは事業内容から確認していきます!

事業内容

MrMaxの事業は総合ディスカウントストアです。ディスカウントストアとは簡単にいえば、大量に仕入れて価格を下げて販売する薄利多売ビジネスです。

ディスカウントストア業界で有名なのが「ドンキホーテ」でおなじみのパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスです。業界動向サーチドットコムによると、パン・パシフィックINHDは圧倒的業界首位で、MrMaxは業界6位の位置にいます。

出典:業界サーチドットコム
出典:業界動向サーチドットコム

ディスカウント業界自体はじわじわ成長していますが、薄利多売ビジネスなので差別化が難しいところです。企業のHPを見る限りでもMrMaxの強みはあまりの載っていなかったので、業績から探っていきたいと思います。

業績

3年間の業績

まずは売上高からです。連結決算が3年間分しかありませんでしたので、そことの比較になります。売上高は2018年から微増を続けています。今期についても1257億円→1287億円の上方修正となっています。

原因は新型コロナウイルスによる衛生用品の需要が高まったことによるものだと発表しています。同様の理由で利益も上方修正が掛かっています。

続いて利益率は、2020年までは売上高に反して年々下がっています。そして今期は大幅上昇し、経常利益率も3%台になる見込みです。

競合他社と粗利で比較

ディスカウントストアは薄利多売ビジネスだと前述しましたが、会社ごとに粗利は違うのでしょうか。調べてみたいと思います。

 

パン・パシフィックINHD
(’19/7~’20/6)

大黒天物産
(´19/6~’20/5)

MrMax
(’19/3~’20/2)
売上高(百万円) 1681974 212059 117508
粗利(百万円) 481689 49772 24975
粗利率(%) 28.6 23.5 21.3
従業員(人) 14186 1476(’19/5時) 724
粗利(百万円/人) 34 33.7

34.5

こんな感じで比べてみました。決算期が違うので正確な比較ではありませんが、おおまかな違いは分かるかなと思います。大黒天物産は、売上高でMrMaxの一つ上の競合他社になります。

粗利(売上総利益)を見てみるとMrMaxの利益率が低いことが分かります。基本的には業界一位のパンパシフィックINHDと同じか高い利率にしないといけません。安売りをしてもドンキホーテが同じことをしたら勝てないからです。今後はもう少し粗利率を上げていかないと厳しそうです。

続いて従業員あたりの粗利を見ていきます。これはより少ない人員で効率良く営業できているかを確認できます。これについてはMrMaxがやや高かったですね。人件費を抑えて営業できているのがわかります。

財務安定性

財務の安定性を見ていきます。せっかくなのでまた競合他社と比較してみます。

  パン・パシフィックINHD 大黒天物産 MrMax
自己資本比率(%) 28.8 53.3 29.1
利益余剰金(百万円) 333980 33553 9393
流動比率(倍) 1.59 0.66 0.61

自己資本比率は大黒天物産は50%以上あるのでかなり安定しています。パン・パシフィックやMrMaxは30%を割っていますが、大量に仕入れるビジネスモデルなのでこれくらいでもそんなに問題は無いと思っています。

利益余剰金はMrMaxがやや少ないです。他社と比較してもあまり利益を取ってこなかったことがここにも表れていますね。続いて流動比率はパン・パシフィックが1倍を超えていますが、それ以外は1倍を大きく下回っています。短期的な資金繰りがやや厳しそうな印象です。

結論として、MrMaxは財務があまり安定していないが、短期的に崩れることはないと判断します。

割安なのか

PERは9.2倍です。日本のPER平均は15倍程度なので、まあまあ割安ですね。ちなみにパン・パシフィックINHDはPER30倍、大黒天物産はPER20.7倍とやや割高でしたので、ディスカウントストア業界でもMrMaxは割安な部類のようです。

今後の見通し

何か強みがあれば

粗利率を見ても特段強みを生かして利益につなげている様子はありませんでした。薄利多売とはいっても強みがなければ、みんなドンキホーテに行ってしまいますよね。今は業界が成長しているのでまだ大丈夫ですが、高止まりしたときに厳しくなるでしょう。

投資対象として悪くはない

投資対象として悪くはないです。実際PERが低く株価も安いので投資しやすいかなと思います。しかし、利益率や財務安定性を見てもそこまで投資したい銘柄ではないような気がします。むしろそれがPERに表れているのかもしれません。

今回上方修正しましたが、理由は新型コロナウイルスの引きこもり需要によるものなので、一過性の可能性が大きいです。今回見ていったデータから今後どうなるかを推察して投資するべきか判断してもらえばいいかなと思います。

今回はこの辺で。投資をする際に競合他社と比較するのは大切です。隠れた成長性を見つけることができるかもしれません。とくに粗利率が高いと業界でめちゃくちゃ有利なので投資をする際はぜひ調べてみてください!

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